データ

今の技術でどんなことができるか?

手軽なLINEやアプリを使うと、誰といつ会ったかを記録してウイルス感染のリスクがないかどうかを見守るデータを作ることができます。海外ではこうしたデータで社会全体での感染リスクを下げるようにしていますが、いよいよ日本でも始まりました。

私達のくらしには様々なデータ活用のしくみがあります。AIと併せて活用することで病気の診断や治療にも役立てようという取り組みも進んでいます。

自宅にいてもお医者さんの診察を受けられるオンライン診療も、データの新しい使い方です。病院に行かなくてもいいから便利だし、感染のリスクも少なくていいですよね。

いろんなデータベースをリンクさせ、AIを使って解析することで、新しい薬やワクチンの開発効率が上がる可能性があります。

また、どういう人が病気になりやすいとか、薬の効き目がありそうとかもわかるようになります。特に感染症の診断や治療ではたくさんの人から得られたデータが必要なので、データベースづくりがとても大切です。

うまく使えるか?

マイナンバーを使って給付金を受ける仕組みも始まりましたが、今まで日本では使ったことが無かったので大混乱になってしまいました。日頃から慣れておかないと大変です。

プライバシーの守り方

でも、どんなデータでも共有されると、なんだかいつも誰かに自分のことを見張られているような気がしませんか?ちょっと怖いですね。

データは自分の大切な個人情報です。嫌だと思ったら共有しないでおくこともできますし、どんなデータだったら共有してもいいかどうかを選んで決めることもできます。ただ、スマホなどの設定をキチンとしておかないと、知らないうちに個人のデータがとられていることもあるので注意が必要です。

個人を特定できる情報は特に大切で、不正にアクセスされると勝手に公開されてしまい、自分の秘密を知られてしまうだけでなく、自分の家族や友達がまきこまれて傷つくこともあります。そういうことも知っておきたいですね。

みんなのデータをどうする?

貴重な個人データを集めて社会のために役立てるには、それを担当する人やシステムが信頼できるものであることが重要です。日本では個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)が2003年に作られました。

ネットショッピングと同じく、データは国境を超えて海外ともやりとりされます。日本だけでなく海外でも厳しい情報管理が求められています。世界中でお互いにルールを守って使うことが重要です。

うまく使えばとても便利、でも使い方には注意しましょうね。

まとめ

新型コロナウイルスの感染より前から、医療分野では積極的なデータ活用が推進されていますが、一方で個人情報保護に関する懸念から日本では個々のデータベースがリンクされてデータの解析を進めることができず、「ビッグ(大きな)データ」ではなく「スモール(小さな)データがバラバラ」ある状況となっています。目的別に作られたデータベースでも、リンクすると病気の診断や治療法が見つかることもあるので、上手な活用が期待されます。

私達は好きな行動をとる権利がありますが、と同時に社会のみんなに対して責任があります。それと同じように、データの保護と活用はどちらも社会にとって重要なテーマです。

個人データの取り扱いやデータベースの特性をよく理解し、社会のために信頼できるデータベースをどう構築すればいいのか、どう使えばいいのかを話し合ってみましょう。

参考となる情報

BBC News 「新型ウイルス感染の可能性を確認 中国の「濃厚接触」アプリ」

https://www.bbc.com/japanese/51484377

厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の感染拡大を踏まえたオンライン診療について」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/rinsyo/index_00014.html

総務省「特別定額給付金」

https://kyufukin.soumu.go.jp/ja-JP/apply/online.html

日本製薬工業協会「医薬品開発への医療ビッグデータ・リアルワールドデータの活用」

http://www.jpma.or.jp/medicine/shinyaku/tiken/symposium/pdf/20200221/200221_03.pdf

独立行政法人 国民生活センター「国民生活10 No.75 (2018) 特集 ビッグデータの活用と個人情報保護」

http://www.kokusen.go.jp/pdf_dl/wko/wko-201810.pdf

(一財)日本情報経済社会推進協会「個人情報保護関連の海外の法制度の概要」

https://www.jipdec.or.jp/archives/publications/J0005156.pdf

画像など

独立研究開発法人 日本医療研究開発機構 プレスリリース「病理診断ネットワークの運用とAI診断システムの検証を開始」

https://www.amed.go.jp/news/release_20200316.html

オンライン診療

2020-08-05|
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